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| 胆石があるといわれた方へ |
胆石は、食生活の欧米化(動物性脂肪の取りすぎ)に伴い、徐々に増えてきているようです。
日本では、約1000万人の方が胆石を持っていると予想されていますので、私達にも身近なものといえるでしょう。
<胆石の症状>
食後、しばらくして(2時間程してからが多いようです)右の上腹部、みぞおち、右背部など様々な場所が痛む可能性があります。
また、右肩や右腕に痛みが及ぶこと(放散痛)もあります。
痛みの持続時間は数分から4−5時間続くこともあります。
痛みの強さは、耐え難い痛みから鈍い痛みまで様々です。
痛みがきつい場合は、吐き気や発熱、黄疸を伴うこともあります。
御自分では胆石の症状なのかどうかわからないことがありますので、よくお腹が痛む方は、医師と相談して下さい。
痛みのきっかけ(誘引)として、脂肪の取りすぎ、過労、過食、アルコ−ルの取りすぎなどがあげられます。
胆石と言われても無症状の方は定期的(年に一回)に検診を受けていれば安心です
症状のない少数個の胆石で、胆嚢の壁の状態が把握できる方には定期的な検診をお勧めします。
もちろん、胆石の性質がコレステロ−ル結石(日本人の胆石の60%)で薬物治療で胆石を溶かすことができる場合は、治療をしても良いでしょう。
一度症状がでてしまいますと後述のごとく治療が勧められるので症状がおこりにくい生活も重要です。
〈胆石を持つ方の食事療法〉
1.食事の間隔のあきすぎ、一回の食事量の多すぎに注意しましょう。
2.脂質の取りすぎは胆汁の分泌をうながし発作の引き金になるので注意しましょう。
3.コレステロ−ルの多い食品(卵、魚卵、内臓など)は控えましょう
4.食物繊維はコレステロ−ルの吸収を抑え、新たな胆石発生を抑制します
5.ビタミン(特にビタミンC、ビタミンE)を十分とりましょう。(緑黄色野菜、果物、豆類)
6.アルコ−ルやコ−ヒ−刺激の強い香辛料は胆嚢収縮をうながし発作をおこしやすくしますので取りすぎに注意しましょう。
胆石の発作予防には純日本食が良いようです。
<胆石の症状のある方は治療を勧めます>
一度、症状がでますと4人に一人は繰り返すといいます。
胆石の治療は、食事療法、薬物療法、体外衝撃波結石破砕療法、手術などがあります。
胆石の成分によって薬物療法、体外衝撃波破砕療法が有効なことがありますが万能ではありません。
治療が有効かどうかの判断が必要です。医師と相談して下さい。
手術は根本的な治療になります。
通常、腹腔鏡をつかって手術(腹腔鏡下胆嚢摘出術)をしますので入院期間は1週間ほどです。
入院費用は、健康保険本人で10万円前後が標準です。
腹腔鏡下胆嚢摘出術とは
従来のようにおなかを大きく開け(15cm程)おなかの中に直接手をいれて手術するのではなく、小さな傷(1.5cm−0.5cm)を4ケ所あけてカメラ(腹腔鏡)を挿入し、おなかの中をテレビに映しながら手術器具を使って体外でそれを操作し、胆嚢を切り取ります。
とった胆嚢はカメラを挿入した穴から取り出します。
京都協立病院は2008年5月から開始
2008年5月から当院でもこの治療を開始します。
手術の傷が小さく、痛みも軽く、入院期間も1週間以内(3日から1週間の入院)になります。
詳しくは、外科、川島市郎の外来まで
<積極的に手術を勧めたい方>
1.胆石の症状のある方は70才になる前に手術を勧めます。
症状のある方は、全く症状のない方と比較して胆嚢癌ができる可能性が3倍増えます。
70才以上の方は、70才未満の方と比較して胆嚢癌ができる可能性が3倍増えます。
全く症状のない方の胆嚢癌発生率は0.1%(1000人に一人)です。
症状のある方は、100人中1-2人は胆嚢癌がひそんでいます。
2.糖尿病で治療をされている方は症状がでたら早めに手術を勧めます。
糖尿病で治療をされている方は、胆嚢の動きが弱っています。
このことは、日常生活上大きな問題にはなりませんし、胆石の症状もおこりにくいといわれています。
しかし、一度胆石の症状がおこると重症の胆嚢炎になることもあり、手術による危険も高まります。
糖尿病で通院されている方は、症状がでたら早めに手術を考えていただいた方が良いと思います。
3.胆石が胆嚢内に充満している方(小さな胆石が多数、または巨大な胆石が一つ)は、症状がなくても手術を勧めます。
胆石が充満していますと超音波検査(エコ−)で胆嚢の表面の状態がわからないことがあります。
症状がなければ胆嚢癌ができる可能性は少ない(0.1〜1%)のですが、定期的(6ケ月に一回)にCT等の検査を受けるのは大変です。
手術をすることで痛みの不安と癌になることに対する不安を取り除くことができます。
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